平成28年度事業計画
我が国の人口動向は、2035年には33.77 %(3人に1人)が高齢者という超高齢社会の到来が予測されており、南城市においても2015年末現在、シルバー対象者が30.1%という高齢化の様相を呈しています。
このような超高齢社会において、地域社会を活性させ社会の活力を維持し続けるためには、健康で働く意欲と能力を持った高齢者が必要です。
働くことを通して生きがいの充実と社会参加の喜びを得るための事業を実施しているシルバー人材センターの役割は益々その重要性を増しています。
当センターは、国や南城市の高齢社会対策を支える重要な組織として高年齢者等の雇用の安定等に関する法律を順守し、『臨時的かつ短期的な就業又はその他の軽易な業務に係る就業』と適正な受託と就業に努めるとともに、会員の適正で安全な就業の為に安全委員を中心に安全パトロールを強化し、「事故0」「安全第一」を目標に掲げ事業の推進に当たります。
事業推進に当たっては、センターの活動実績を表する最も重要な指標である「第二次中期事業計画」の目標達成を目指し、会員・役職員が一体となって取り組みます。
1.基本理念 南城市に居住する高齢者が自主的な組織参加と労働能力の発揮により、組織の基本理念「自主・自立、共働・共助」のもとにセンターの発展を推進し、地域の担い手として高齢者の活力及び地域社会の活力向上を目指す。
2.基本方針 (1) 高齢者の入会促進と社会参加を促進するため、就業機会の確保、拡大に努める。
(2) 安全・適正就業を推進し、安全で魅力あるシルバー人材センターの実現に努める。
(3) 県連合と連携して、センターの組織強化及び活性化を図るとともに、財政基盤の強化に努める。
(4) 公益法人として、公益目的事業を着実に実施するとともに、法令に準拠した適切な運営に努める。
3.事業活性化目標数値 ① 会 員 数 新規会員数 40名
② 就 業 率 75.5%
③ 就業延べ人員 20,000人日
④ 受注契約高 120,000千円
⑤ ボランティア 400名
4.事業実施計画 (1)雇用によらない就業機会の確保・提供事業
ア 地域社会へシルバー人材センター事業を周知し、地域の理解を図るとともに会員の就業機会の確保に努める。
イ 指定管理者制度による就業機会の確保に努める。
ウ 独自事業を拡大し、会員の安定的な就業機会の確保に努める。
(2)雇用による就業機会の確保・提供事業
ア 有料職業紹介事業
雇用による就業を希望する会員及び地域の高齢者への職業紹介による就業機会の提供に努める。
イ 一般労働者派遣事業(シルバー派遣事業)
一般労働者派遣を希望する正会員への就業機会の確保に努める。
(3)高齢者の就業に必要な知識及び技能を付与するための講習会の実施。
就業を希望する高齢者に対し、より広い分野の就業を確保するための講習会等を開催する。
①刈払機講習 ②障子貼り講習 ③剪定講習 ④清掃講習 ⑤介護講習 ⑥スマートフォン講習
(4)普及啓発事業
ア 地域の高齢者に対し、シルバー人材センター事業を周知する。
イ 本センター広報誌「くがに」を年4回発行し、事業の普及啓発を行う。
ウ 本センターのホームページや市広報による情報提供を行う。
エ 行政や自治会、各種団体との連携強化を図る。
オ ボランティア活動中に「シルバーのぼり」を掲示する。
カ 広報紙「くがに」を発行し、シルバー事業の普及啓発を図る。
(5)安全・適正就業推進事業
全会員並びに全役職員が「安全はすべてに優先する」「事故0を目指す」ことを組織の最大の目標とし、法令順守による安全適正就業を徹底する。
ア 安全・適正就業推進委員会の開催
イ 安全・適正就業月間の取り組み 7月(安全・適正就業推進大会の開催)
ウ 安全・適正就業推進員による巡回パトロールの実施
エ 毎日の朝礼の開催(安全確認、健康確認)
オ 健康講演会の開催
(6)調査研究事業
年間の事業の実績を集計するとともに、地域社会のニーズに対応した事業展開を実施するために、会員並びに発注者満足度調査や高齢者の就業に対する意識の変化や就業に対する調査を実施する。
(7)就業開拓・拡大事業
ア 就業開拓員による、公共、一般家庭、企業等を訪問し、就業開拓を図る。
イ 理事等の役員による事業所訪問を実施し、就業開拓を図る。
ウ チラシ等を持参し、会員による地域の就業開拓を推進する。
(8)会員拡大・相談、情報提供事業
ア 毎月10日に入会説明会や相談会を実施する。
イ 会員による入会クチコミ運動を実施する。
ウ 広報紙「くがに」に会員の声やアンケートを掲載し、地域に情報を提供する。
エ ホームページに会員就業体験の声を掲載する。
(9)社会参加促進事業
ア ボランティア活動を希望する高齢者を対象に社会参加活動の機会を提供する。
イ 会員によるボランティア活動を定着させる。
(10)独自事業
高齢者の知識と知恵を発揮した独自事業に取り組み、就業拡大と財政安定に繋げる。汚泥発酵肥料「くがに1号」の生産販売を軸に充実した事業運営に取り組む。
(11) 指定管理事業
高齢者の知識と経験を生かした玉城青少年の家の事業運営で、青少年の利用者を通してシルバーの就業拡大に繋げる。
5.運営体制 センターを適正に効率的に運営するため、次のとおり取り組む。
① 運営体制の充実
ア 理事会活動の活性化と会員参画型の運営の推進を図る。
イ 地域班、職群班における会員間の交流を通し連携強化を図る。
② 事務局体制の充実
年々変化するシルバー人材センター事業に対応するため、正確な情報を収集し組織的に対応できる事務局体制を構築する。
ア 各種研修会への参加や他のセンターとの連携による職員の資質向上を図る。
イ シルバー事業を円滑かつ効率的に推進するため定期的に職務会を開催する。
③ 会議の開催
ア 定時総会の開催
イ 理事会の開催
ウ 三役会の開催
エ その他必要な会議の開催