平成２５年度事業計画書
Ⅰ、基本方針
平成２５年は尖閣問題に伴う日中関係の悪化と「アベノミクス」で明けました。とかく巳年には景気や株価が冴えないというジンクスがあると言われています。
本南城市シルバー人材センターは、我が国経済の厳しい環境の中で、さまざまな逆風を乗り越えながら、公益社団法人としての社会的責任を担い、奉仕の精神で地域社会の発展に寄与する各種事業を行っていきます。新たに認定された「公益社団法人南城市シルバー人材センター」が真に公益組織としての真価を広く周知するものであります。
また、国の「企画提案方式事業」の２年次事業も継続認定をクリヤし、引き続き事業を進めることになりました。更に、市当局と連携を図りエコリサイクル事業「環境浄化と地域観光化」を推進し、国の企画提案方式事業とジョイントすることで地域環境の浄化と農業振興並びに市全域の観光地化に寄与することを目指します。
平成２５年度も健康で働く意欲のある高齢者に、地域社会に密着した臨時的、短期的又は軽易な仕事を提供すると共に、地域の要求並びに必要と可能性に応じて派遣業務も実施していきます。また、会員の生きがいと健康増進をはかると共に高齢社会を支える担い手として、自主・自立、共働・共助の理念を実践し、市民から愛され信頼される真の公益組織としての公益社団法人南城市シルバー人材センターを目指します。
更に、前年度に引き続き「共同企業体うないシルバー人材センター」として沖縄県立玉城･石川両青少年の家指定管理業務に積極的に参画し、就業拡大に尽くします。また、市行政当局と連携を密にし、公共事業はもとより、民間企業、一般家庭からの受注拡大を目指します。
Ⅱ、事業計画
本センターの基本方針と「（公社）沖縄県シルバー人材センター事業活性化計画」に基づき、（公社）南城市シルバー人材センターの活性化を図るため以下の活動及び事業を実施します。
１、事業活性化計画
平成２５年度の事業活性化目標値は次のとおり
(1) 会員拡大目標 250人以上の会員拡大をめざす。
(2) 粗入会率の確保 2.6%以上の入会率をめざす。
(3) 未就業会員の減少 88%の就業率をめざす。
(4) 就業機会の拡大 15,000人日以上の延就業日数をめざす。
(5) 契約金額の拡大 100,000,000円以上の確保をめざす。
(6) ボランティア活動の拡大 延500人以上の活動をめざす。
２、普及啓発事業
本事業の信頼と理解を得るため、一般市民、事業所、官公庁に対し、本事業の意義と基本的な理念、仕組み等を周知徹底すると共に、高齢者自身の本事業に対する意識啓発を行います。
なお、対外的には、会員による呼びかけはもとより、パンフレット、チラシ、広報紙「くがに」、ホームページ等を通して普及啓発活動に努めます。
３、安全・適正就業の推進
高齢者が自らの健康の維持と安全の確保を図りながら、センターから提供された仕事を安全かつ適正に遂行できるよう安全意識の高揚と啓発活動を行います。また、規約･規則に基づいた安全委員会組織を活かし、安全委員会の活性化と現指導体制を維持し、安全適正講習会、健康講演会等を適時開催し、危険予知能力の向上、安全装具、用具着用の徹底を図り、会員の安全意識の更なる高揚と安全就業対策を強化致します。更に、高齢者の適正就業を確保するため、業務は全て請負・委託を旨とし、特に企業その他等での就業の混在を避け、派遣業務との区別を徹底し、常に安全にして適正なる就業の環境を堅持すると共に、安全パトロールの実施を強化し、引き続き無事故を目指します。
４、調査研究の実施
高齢者の就業に対する意識の変化や就業の実態に関する調査、本事業への評価、健康づくりの推進に関する調査などを行う。
一年間の本事業の実績を集計するほか、時代の要請に対応した事業展開を図るため、高齢者、一般市民、事業者に対して各種調査を実施すると共に会員の就業に関するアンケート調査等を実施し本事業運営に活かします。
尚、本事業の実績及び調査結果については、事務所での閲覧及び会報「くがに」により公開します。
５、就業分野の開拓･拡大事業
地域の一般家庭、事務所、官公庁を訪問し、高齢者に相応しい仕事を積極的に開拓すると共に、安全･適正就業の原則を堅持し、会員の技能及び就業能力と市民の要望がマッチする就業内容に心がけ、公益社団法人としての奉仕的精神を堅持して地域社会の需要に応えるべく適価高質での業務請負の遂行をめざします。また、県立玉城青少年の家との関係強化による就業機会の拡大等々あらゆる時･場所での就業開拓に努力致します。
６、相談・情報提供事業
本事業に入会を希望する高齢者を対象に入会説明会を実施し、高齢者からの相談に対応するほか、地域における働く高齢者のためのワンストップセンターとして、雇用、就業、職業能力開発、ボランティア活動、自営、企業、就農等に係る相談、情報提供を一般市民や高齢者に行う事業を実施します。
７、国の企画提案方式による事業
２年次を迎える国の企画提案方式事業「環境浄化と農業振興」に関連する就業機会創出に努めます。更に、本事業のグリーンエコリサイクルのノウハウを生かし、市当局と連携しながら、一般家庭や地域から排出される食品残渣や下水道汚泥、刈草･伐採樹木のチップを資源として「生活環境の浄化と全市観光地化」を推進し、高齢者の就業に繋げるよう努力します。
２５年度も前年に引き続きエコセンターを有効活用すると共に企画提案方式事業が円滑に実施されるよう関係当局及び所管課と連携を密にし、目標達成に努めます。
８、社会参加活動の推進
ボランティア活動を希望する高齢者を対象に、「できることを」「できる範囲で」行う社会参加活動を一般市民と連携して実施します。また、加齢に伴い就業を離れた高齢者に対しては、高齢会員の生活環境に合わせたボランティア活動による社会参加活動を実施します。
９、石川･玉城青少年の家、指定管理の取り組み
組織参画して３年次を迎える指定管理事業者「共同企業体うないシルバー
人材センター」の玉城青少年の家の運営に積極的に関わり、就業機会の拡大に努めます。
なお、２６年度以降の玉城青少年の家の指定管理者公募に積極的に対応して、引き続き管理運営を受託し、就業機会拡大に繋がるよう最大限の努力を行います。
